治療症例紹介・コラム

Colum 本日の治療症例紹介 CASE-No.54|ILC国際腰痛クリニック(大阪)コラム

患者様

 30代 男性

これまでの患者様の経過について

 小学生のころから腰痛あり。バスケットボールしていた。

 28歳の時にMRI検査。第5腰椎の脊椎分離症と診断。

 1年に2回程度の定期的な痛み。

 3~4か月前に動けないほどの激痛。

 症状改善および、1か月前に他院受診し比較目的で来院。

治療前の症状について

 内転時に股関節の痛み

 左優位の股関節の痛み、しびれ

 

・治療前の痛みレベル

下肢しびれおしり
痛みの度合い3~9120

まったく痛みが無い場合を0、考えられる最大の痛みを10と評価しています。

主な痛み・しびれ部分 – 腰、股関節

 前屈:可能

 後屈:可能

 圧痛点:左L4/5

 ラセーグ:陰性

 咳、くしゃみ:ひびかない

 

・日常動作

 寝返り動作:容易

 立ち上がり動作:容易

 洗顔動作:容易

 中腰姿勢又は立位の持続:やや困難

 長時間座位(1時間位):やや困難

 重量物の挙上又は保持:やや困難

画像及び所見について

 

  • L4/5 – 椎間板変性、膨隆、右ヘルニア
  • L5/s – 椎間板変性、左ヘルニア
  • L5 – 両側椎体分離症

 以上のことが画像上認められます。

・L5/sの椎間板ヘルニアによる脊柱管の圧排、主症状の原因の可能性が高い。

・L4/5はヘルニア所見あるが、椎間板変性が軽度のため今回は治療適応とならなかった。

 

治療について

 患者様と相談の元、L5/sにセルゲル法を施行

 治療は丸山医師が行いました。

 治療は20分程度で終了

 回復室で休憩後、歩いて帰院されました。

当院の治療法について

今回ご案内したセルゲル法の補足情報です。

セルゲル法の費用:1,320,000円/1箇所(税込み)~1,870,000円/6箇所(税込み)

※この患者様のケースの費用:セルゲル1箇所=1,320,000円(税込み)

セルゲル法のリスク・副作用:治療後に一過性の痛みが発生する可能性があります。神経損傷は治療の特性上、可能性がゼロではないですが、自験例でも論文でも損傷に関する報告はありません。局所麻酔薬によるアレルギー反応出現の可能性が極めてわずかですが存在します。治療後1~2週間は症状が一時的に悪化する可能性があります。理由として、インプラントによる減圧効果により、周囲の組織をけん引する為と考えられています。その他、椎間板がすり潰れてほとんどなくなってしまっている様な場合は治療ができない可能性があります。受診時に医師と相談しながら状態に適した治療方法の選択をご相談して頂きます。

更に詳しい情報については下記リンク先のページをご参照ください。

この記事の執筆者:理事長